2017年6月11日日曜日

池上彰、佐藤優はやっぱり凄い。『僕らが毎日やっている最強の読み方』を読んで知った情報収集法とその大切さ



情報収集、つまりインプットを効率化できれば、と思い、本を読みました。



専門分野でなければ、できるだけ偏らない情報が欲しいなぁと思っていたのですが、本書はその実現方法が記されていて、『狙い通り!!!』と嬉しくなってしまいました。

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目次抜粋

序章と、5つの章で構成されていました。

  • 序章 僕らが毎日やっている「読み方」を公開
  • 第1章 僕らの新聞の読み方――どの新聞を、どう読むか。全国紙から地方紙まで
  • 第2章 僕らの雑誌の読み方――週刊誌、月刊誌からビジネス誌、専門誌まで
  • 第3章 僕らのネットの使い方――上級者のメディアをどう使いこなすか
  • 第4章 僕らの書籍の読み方――速読、多読から難解な本、入門書の読み方まで
  • 第5章 僕らの教科書・学習参考書の使い方――基礎知識をいっきに強化する

それぞれ、新聞、雑誌、ネット、書籍、教科書・学習参考書と5つのインプット手段に分けて、得意分野・不得意分野が分かりやすく説明されていました。

得たこと

本のタイトルにもあるとおり、『知識と教養』を身につけるために書かれた本ですが、特に教養の大切さについて、認識しました。

どの分野のビジネスパーソンでも必要な『教養』。

正直、今の自分に『備わってます!』と胸を張って言える気がしません……。


早く、読んだことを実践に移したい!


…本当は、この『読んだこと』が得たことになるんでしょうけど、まだやってみていないうちから『得た』というのもおこがましいな、と思ったのも、今回の読書で得たことの1つかもしれません。

なぜ大切か

土台としての役割

教養は『土台』だと私は考えています。

本書には、以下の部分が分かりやすい例えをされているなぁと思いました。

少し前に欧米で大ヒットしたダン・ブラウンの『インフェルノ』が、日本では大ヒットにはなりませんでした。なぜかと考えたら、日本人の多くは『インフェルノ』のモチーフとなっているダンテの『神曲』に馴染みがないからだということに気づきました。

日本と欧米では、宗教的な教養のバックグラウンドが違いすぎるんですね。ユダヤ、キリスト教系の人なら、子どものころからしっかり教え込まれていて説明のいらない話でも、日本人には説明されないとよくわからない。

池上彰;佐藤優
僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

色々な人や物や作品と触れるとき、その前提を知らないと、いくらそのものを読み込んでも理解できないわけです。

そりゃあ、そうですよね。

学生時代に習ったことだけでは足りない。そう思います。

歴史に関しては、池上さんも私も「世界史A」「日本史A」で学び直すことを推奨しています。必要最小限にして最大公約数のところをきちんと押さえてあるので、時間のないビジネスパーソンに最適だからです。

池上彰;佐藤優
僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

2名の著者は、今もなお大量の情報をインプットしており、その中にはこういった土台部分の情報が含まれているのです。

1コミュニケーションの密度

誰かとコミュニケーションを取るとき、その話題について自分の方が情報量が多い場合、相手方と話をするときに、粒度・密度を調整すると思います。

逆に、自分が不勉強の場合、相手はそれに合わせてそれなりのコトしか話してくれないワケです。

「この人には、ここまで話してもしょうがないな」

となってしまいます。

インプットに意味を持たせるために

上記2点を考えると、その時の自分によっては

いくらインプットしても深まらない可能性が高い

というコトが起きます。

それはイヤ!非効率!!

その人その人で必要な情報は違うと思います。

私は私なりの教養を身につける必要があると感じ、そしてそれが現状足りていない。たぶん、非効率なことがすでに起きている。そう感じました。

得たこと(改めて)

教養の大切さ。先にそう書きました。

それは、なぜかというと

インプットしているつもりで、インプットになっていない

という状態を防ぐため。というコトになります。

おわりに

限られた時間の中、以下に情報を取り込むか、正しい情報を取り込むか、必要な情報を取り込むか。

現代は、それが非常に難しい時代なのだと思います。

新聞だけ読んでいればいいってものではない。

かといって、ネットが全てでもない。

そして、全てを知ることは、時間的にも能力的にもできない。

そのあたりの、バランス感覚も必要なのかもしれませんね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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